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面白い漫画の企画を考えるために意識すべきポイントをご紹介します

更新日:2022年2月3日

「漫画を書こう」と思ったときに、まず何から始めればよいのでしょうか?

なんとなく頭でストーリーを考えて、ネームを起こしていくようなイメージをもつ人も多いでしょう。

実は漫画を作る際には、テレビ番組などと同じようにまず「企画作り」から始まるのです。


本記事では、漫画制作における企画の作り方と、実際にヒット作品の企画を考えた、脚本家の声などをご紹介しています。

【目次】
1.漫画企画とは?
2.売れる漫画の企画の作り方
3.漫画企画を作るために意識するポイント
4.この漫画企画はこうして生まれた
5.漫画の企画ならPTA Inc.に相談
6.幅広い分野でひときわ輝く企画をご提案いたします

1. 漫画の企画とは?

先にも触れているように、漫画を作る際にはまず企画作りから行います。

漫画家が企画を考案する場合もありますし、脚本家が考える場合もあるなど、企画の作られ方はさまざまです。


企画は担当の編集者に出すことになりますが、

  • メインキャラクターの設定画

  • 世界観設定

  • プロット

この3点は必ず必要です。

それに加えて、イメージボードや1話目ネームがあれば合わせて提出します。

よりよい作品、より読者の心に刺さる企画を考えることは、企画作りでもっとも重要な要素です。



2. 売れる漫画の企画の作り方

では、「売れる漫画」を企画するには、どんなことを意識すればよいのでしょうか?

「売れる漫画」の企画の作り方について考えてみました。


時代のトレンドに目を向ける

漫画でなくても、何かを作り上げるときに「時代のトレンド」に目を向けることは必須です。

人々はトレンドを掴んでいるものに興味を示しますので、話題性のある作品はそれだけで多くの人の目に留まる可能性があります。

作品にその時代のトレンドファッションを取り入れるのもよいですが、時代時代で流行っているテーマがあります。

こうしたテーマを取り入れることで、読者が興味を持って読んでくれることが多いです。

「今のトレンドは何か?」ということは、常にアンテナを張っておくようにしたいですね。

企画者の好きなジャンルや経験があることをテーマにする

企画する人間の得意とするジャンルや経験のあるテーマであれば、その内容をより掘り下げた作品を描くことができます。

どのようなテーマであっても、内容が薄いと読者の心を掴むことができません。

得意分野のほうが書いていても楽しいですし、読者の知らないことまで詳しく掘り下げられるので、より深い作品を描けます。

例えば、漫画界の巨匠である手塚治虫氏は、誰もが名前を聞いたことがあるであろう「ブラックジャック」という作品の作者です。

手塚治虫氏は医師免許を取得しているため、医療に精通していました。

だからこそ、誰もが作品の世界に入り込んでしまうような素晴らしい作品を描けたのかもしれません。

そのほか、バスケットボールを舞台にした作品「スラムダンク」の作者、井上雅彦氏も、バスケの魅力に惹かれ、夢中になりました。

その思いを作品にぶつけたことで、誰もが感動する名作を作り上げることができたのではないでしょうか。



企画者の熱い想いを形にする

強い思い入れを持って描いた作品のほうが、後の名作となる可能性が高いといわれています。

「これだけは伝えたい」という熱いメッセージがあれば、作品にもその熱意が伝わるからです。

仮に、電車でマナーの悪い乗客がどうしても許せないとします。

「マナーを守れ!」という強いメッセージを漫画作品にする際に、どうしてもそのことを伝えたい人が描くのと、そこまで伝えたいと思っているわけではない人とは、作品の仕上がりが確実に違ってきます。

電車マナーはあくまで一例ですが、自分の感じているフラストレーションを作品にぶつける、どうしても伝えたいことを作品に込めることで、読者の心に刺さる漫画を描くことができるケースはとても多いです。



3. 漫画企画を作るために意識するポイント

漫画の企画を作る上で、日頃から意識したいポイントは、大きく分けて以下の4つです。

  • 普段の生活からアンテナを張る

  • メモを持ち歩く

  • 述語を面白くする

  • 他人に話してみる


普段の生活からアンテナを張る

「ものづくり」をしている人は、誰もが実践していると思います。

どんな小さな出来事が、作品を作る上でのひらめきになるかは誰もわかりません。

「自動販売機に100円を飲まれてしまった」ことが、ものすごく面白いマンガを描くヒントになるかもしれないのです。

一斉を風靡した漫画「ちびまる子ちゃん」は、日常の何気ないひとコマを描いたエッセイ漫画ですね。

特異なストーリー展開ではないけれど、ついクスッとしてしまう部分に注目していて、誰もが楽しめる作品です。

日常をそのまま漫画にするわけではなくても、何気ない日常のワンシーンから、ものすごく壮大なストーリーが思い浮かぶこともあります。

普段からどんな小さなことも意欲的に観察して、漫画のヒントを探ってください。



メモを持ち歩く

こちらも、ものづくりをしている人は誰もが実践しています。

最近は幅広い層の人がYouTuberとして動画作りに励んでいますが、主婦YouTuberも必ずメモ帳を持ち歩いていて、動画作りのヒントになりそうなことがあったら書き留めておくそうです。

漫画の企画についても、何かひらめいたらすぐにメモを取り、忘れしまうことがないように控えておきましょう。

漫画の場合は、事柄だけでなく、印象に残った場面をメモ帳にスケッチしておくことも、後の企画作りに役立ちます。

もしくは、これだけスマホが普及していますので、印象に残った場面をカメラで画像に残しておくのもおすすめです。


述語を面白くする

日本語には「主語と述語」があります。

「◯◯(主語)が☓☓(述語)した」の、述語の部分がより面白くなるように意識することで、漫画のストーリー展開が輝いてきます。

「お父さんが転んだ」という文章では面白みに欠けますが、「お父さんが転んだ表紙に靴が脱げて、靴が宙を舞って落ちてきたら犬に当たり、犬が怒って隣りにいた僕に噛み付いた」となると、少し面白みが増しますね。

このように、述語の部分が面白くなるように物事を考える癖をつけましょう。

いつも物事を広げて考えることを習慣付けると、アイディアが浮かびやすくなりますし、広げる幅も大きくなり、面白い企画に結びつくかもしれません。



他人に話してみる

何か企画を思いついたら、誰かに話して第三者の意見を聞いてみましょう。

冷静に判断して正直に感想を伝えてくれる人がおすすめです。

また、1人にだけ話すとその人の価値観でしか感想が得られないので、できればいろいろなタイプの人に聞いてもらいましょう。

人に話すことで、話している最中に「あんまり面白くないな」と気づくことができる場合もあれば、相手から「あまり面白くない」と感想をもらい、もう一度検討し直すことができます。

人の意見だけを参考にするのはよくありませんが、煮詰まっているときに人に話すことで、新しいアイディアが浮かぶことも。

人と話すことで頭の整理ができ、自分では思いつかない気づきを得られるので、企画が思い浮かんだら、たまに誰かに聞いてもらうとよいと思います。


4. この漫画企画はこうして生まれた

実際に漫画の企画を考えたプロの脚本家の方々に、ヒット作品がどのように生まれたのかをインタビューさせていただきました。

さまざまな思いやひらめきの中で、ヒット作が誕生していることがわかります。


作品① 企画のきっかけなどの裏側を 「ナリカワリ」:比企能博

『ナリカワリ』は、元々漫画家のオオイシヒロト先生が決定しており、原作者を探しているというお話を編集の方から頂いたことがキッカケで書かせて頂く事になりました。

『ナリカワリ』はアプリでの連載でしたので、刺激的な話を作ろうと編集の方と話をしました。

刺激的と聞いて自分はまず『欲望』というワードが浮かびました。人の欲望は刺激的なモノが多いからです。

しかしマーケティングばかりを考えても自分が書く意味がないなと思ったので、当時自分がよく考えていた『自己肯定』というテーマを乗せようと考えました。

そこで生まれた設定が「シールを貼った相手に数時間なり替われる」という『ナリカワリ』の設定でした。

それまで漫画連載経験のなかった自分には、ナリカワリの連載は全てが勉強になりました。細かい事を書きだすとキリがありませんが、連載をしていて一番強く感じた事はキャラクターの重要性です。

それまでもキャラクターが重要という事は知識として理解していましたが、作品作りの中で実体験としてより深く実感しました。

この意識が切り替わった事は、その後の自分の仕事においても活きていると考えています。

ナリカワリは特に最終章の展開は個人的に気に入っているので、是非読んでみてください。


作品② 企画のきっかけなどの裏側を 「構成/松永きなこ」:杉浦理史

漫画『構成/松永きなこ』は、私がアニメ『ばらかもん』の脚本を担当していた際に、ばらかもんの担当編集さんに「ボクの漫画企画読んでください」と強引に見せたのがきっかけで漫画化していただきました。

企画の意図は3本の柱があると強くなると思い、以下の3つを企画書に書きました。

  • 職業もの

放送作家というよくわからない職業にスポットを当てました。私が放送作家をしていたので、どうやってこの職業に就くのか、どんな仕事をしているのか、どんな葛藤があるのかをストーリーに盛り込みました。

  • 25歳の苦悩

25歳というと大学を卒業し社会に出て2・3年。高校や大学でイケてるグループに属していても、25歳で社会の壁にぶち当たる。25歳のもがく姿を「放送作家見習い」「テレビ制作会社のAD」「女優の卵」の3人の目線から書きました。

  • 恋愛

掲載される雑誌は女性読者が多かったので、気軽に楽しめるように主人公の恋心も書きました。


「放送作家」というとんでもなく面白い職業を世に紹介できるという点で、連載が決まった時はとても嬉しかったです。是非読んでみてください。



5. 漫画の企画なら株式会社ピタに相談

「これは面白い!」と思える漫画の企画をお求めであれば、ぜひ弊社にご相談ください。

クライアント様のニーズに合った、新しい企画をご提案いたします。

豊富な実績

弊社には、数々のヒット作品を生んできた実力のある脚本家や演出家が、多数在籍しています。

所属しているスタッフ全員が、「書くこと」で世界中の人々を幸せにしたいという思いのもと、日々作品作りに取り組んでおり、自信を持って紹介できる作家ばかりです。


多種多様で人柄の良い漫画脚本家と演出家

弊社所属の漫画脚本家や演出家は、それぞれに得意分野を持っており、その道に精通しています。

どんなジャンルでも当てはまる作家をご紹介することが可能です。

またどのスタッフも人柄がよく、コミュニケーション能力の高い作家ばかりですので、円滑な作品制作の遂行が可能です。


速さ、量、質

弊社スタッフは全員納期厳守は当然のこと、急な変更や修正にも柔軟かつスピーディーに対応いたします。

またアイディア出しや脚本の仕上がりも、他社に負けない自信があります。

費用においてもご相談の上、ご希望に沿った形となるよう対応させていただきますので、安心してご依頼いただけます。



6. 幅広い分野でひときわ輝く企画をご提案いたします


これから漫画の企画制作にチャレンジする人は、まず自分の得意とする分野は何か、自分が世界に伝えたいことは何かを考えてみましょう。

その中から、これだと思うものを広げていくことで、面白い企画が生まれるかもしれません。

また、日頃からアイディアを拾う習慣をつけることで、少しずつ企画力がついてきます。

最初は何も思い浮かばなくて苦労するかもしれませんが、物事を追求したり、広げて考えるように意識すると、自然とアイディアが浮かんでくるようになりますので、ぜひ習慣化してください。


企画をお求めの場合、弊社にご相談いただければ、必ずご満足いただける企画をご提案いたします。

方向性から一緒に考え、ご提案させていただきますので、まずはお気軽にお声がけください。





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