脚本家と小説家の違いは?仕事や特徴を徹底比較

脚本家と小説家は、どちらも「ストーリーを書く仕事」という点が共通していることはわかりますが、その違いについては細かく知らない…という人も多いのではないでしょうか。

小説を書く脚本家もいて、ますますその違いがわからなくなってきますよね。

本記事では、脚本家と小説家はどういった点が違うのか、またそれぞれのよいところや大変なところ、プロとして活動するまでの道のりの違いなどについて比較し、解説しています。


【目次】
1.脚本家と小説家の仕事内容
2.脚本家と小説家について徹底比較
3.脚本家と小説家のそれぞれのやりがいと大変なところとは
4.「Writer's Door」でプロの脚本家を目指しませんか?


1.脚本家と小説家の仕事内容

脚本家と小説家の仕事内容は、内容としては違いがありますが、流れはとても似ています。

ではどのような点が違うのかというと、脚本家は物語の骨組みのようなものを書く仕事であり、ストーリーの設計を書くのが主な仕事であるという点です。

対して小説家は、脚本家が設定するストーリーそのものを書くのが仕事になります。


また、小説家は書いた作品が書籍化されて「本」という商品になりますが、脚本家の作品は商品として販売されることがないという点も、それぞれの違いのひとつです。

「脚本家は書いた作品が商品として販売されないから、印税は入らない」と思う人がいるかもしれません。

脚本家が書いたドラマが売れて再放送された場合には、その再放送分の報酬が印税として支払われます。



脚本家の仕事内容

脚本家の仕事は、先にも触れたように「物語の骨組みを書く」ことです。

小説家が書いた小説を、脚本に書き起こすというケースはたくさんあります。

ほかにも、脚本家がストーリーから考えて脚本を書くこともあるなど、制作のきっかけはさまざまです。


映画やドラマ、アニメ作品などを制作することが決まったら、制作会社やプロデューサー、ディレクターなどと会議を開き、どのような方向性の作品を作るかをまとめていきます。

その内容をもとに脚本を書くのが脚本家の仕事です。

物語となる小説がある場合も、小説の中で特に盛り込みたい部分などを話し合い、決定事項に沿った脚本に書き起こします。



小説家の仕事内容

小説家は、当然ながら小説を書くのが主な仕事です。

しかし自分の好きな小説を書いていいというケースは少なく、事前に出版社や編集者などと打ち合わせをして、どんな方向性の作品を書くかを決めていきます。

この点は、脚本家と似ていますね。


小説は、描き下ろしで小説にする場合もあれば、新聞や雑誌などで連載する場合もあります。

連載であれば、都度方向性について打ち合わせを行い、その内容に沿った物語を書いていきます。

小説を書く以外にも、小説が販売される際には書店でサイン会を行ったり、人気作家になると講演会を行うというのも小説家の仕事として必要になってきます。



2.脚本家と小説家について徹底比較


目指し方と資格

脚本家を目指す人は、独学で脚本の書き方を学んでシナリオコンクールに応募する…という人もいますが、シナリオスクールで学びながらコンテストや賞に応募する人も多いです。

シナリオスクールでは、シナリオを書く上で重要となるセリフの考え方を学ぶことができたり、自分の書いた脚本を添削してもらえるなど、独学では習得することができない表現力やテクニックを身に着けることができます。

小説家の場合、独学で書きながら文学賞に応募するという人が多いですが、小説家にも養成講座やスクールがあるので、そちらで小説の書き方を学びながら執筆している人もいます。


デビューの流れにおいては、小説家よりも脚本家のほうが間口が広い印象です。

脚本家は、コンクールで賞を取る以外にも、スクールの講師などから声がかかってデビューのチャンスを得られるケースがあります。

小説家の場合は、文学賞を受賞してデビューするか、受賞はしなかったけれど編集者の目に留まり、デビューの声がかかるか、というケースが多いようです。


脚本家も小説家も、生業とする上で必要な資格はありません。



それぞれに向いている人の特徴

脚本家も小説家も、「物語を書く」という点は共通していますので、表現力や想像力が重要である点は同じです。

ただ、小説の場合は執筆する中で読者に伝わりやすいよう細かい描写が必要となるほか、長編の執筆はかなりの時間と労力を必要としますので、コツコツと作業を継続できる人が向いているといえます。


脚本は、物語の骨組みは作りますが、あまり細かい描写は必要としないので、ストーリーをわかりやすく完結にまとめつつ、見せ場を抑える表現力が求められます。



必要なスキル

小説の場合は、細かい背景や心中を文章内で表すことができるのに対し、脚本にはその要素がありません。

その分、視聴者に響く「セリフ」が重要になってきます。


脚本家は物語をわかりやすく構成しつつ、見どころをつくるための洞察力が必要です。

小説家は、より読者の心を動かす表現力と、小説を書き上げるためのメンタルが重要だといえます。



働き方

脚本家も小説家も、フリーランスで活動している人が多いです。

中には会社員として働きながら執筆活動をしている人もいますし、アルバイトで生計を立てながら執筆しているという人もたくさんいます。


脚本家の場合は、まれにテレビ局や制作会社で会社員として働きながら脚本を書いている人もいます。

そのほか、脚本家事務所に所属をしている人もいますが、所属はしているけれどフリーランスというケースも多いです。


小説家の場合は、基本的にフリーランスで執筆活動をしているようです。



3.脚本家と小説家のそれぞれのやりがいと大変なところとは

脚本家と小説家は、似た仕事に見えますがいろいろな違いがあり、その分やりがいや大変だと感じる部分が異なります。

「脚本家のほうが大変そう」「小説家のほうが楽しそう」など、人によって感じ方は違うと思いますが、それぞれの魅力と大変なことを挙げてみます。

脚本家の良さ

・仕事の幅が広い

小説家は一から物語を作らなければなりませんが、脚本家の場合は一からストーリーを考える仕事と、小説を脚本に書き起こす仕事があり、仕事の幅が広いです。

また映画やドラマやアニメなど、さまざまな作品を脚本に書き起こす仕事があるので、この点も脚本のよさではないかと思われます。


・取り掛かりやすい

小説はさまざまな表現ができる分、「どうやって書いたらいいのかわからない」という人が少なくありません。

対して脚本は、ト書きやセリフの書き方など、ある程度書き方が決まっているので取り掛かりやすいと感じる人が多いようです。


・勉強しやすい

小説は本当にたくさんの作品がありますし、作品によって表現方法も内容もまったく違います。

また短編もあれば何巻にも続く長編もあるので、「いろいろな小説を読んで勉強しよう」と思ってもなかなか大変です。

その点脚本は、映画やテレビを見ることで学びにつながりますし、シナリオも小説と比較すると読みやすいので、勉強しやすいと思います。

脚本家の大変なところ

・ストーリー構成が難しい

脚本はシンプルにストーリーを作る分、視聴者の心を惹きつける構成を考えるのが大変です。

またドラマであれば30分や45分など時間が決まっているので、その時間内に1話の起承転結を入れ込まなければいけないとなると、難しく感じる人がいます。


・表現方法を掴みにくいと感じる人もいる

脚本は、基本的に背景とセリフにプラスアルファでストーリーを作らなければならないので、読み手に伝わる物語を表現することが難しく感じるかもしれません。

だからこそ、セリフが重要になるというのはうなずけますね。


・スケジュールが二転三転する可能性がある

例えばNHKの朝の連続小説ドラマの場合、突然キャストが急病で撮影ができなくなってしまったら、脚本も書き直さなければなりません。

不慮の事態に陥ったときに、脚本の変更や書き直しを余儀なくされるのは、脚本の大変な部分だといえます。



小説家の良さ

・表現の幅が広い

小説は脚本よりも細かい描写が可能なので、表現しやすいと感じる人もいます。

脚本の場合は「駅前のコンビニ」と表現するところを、「駅前の人が少ない今にもつぶれそうなコンビニ」と表現することで、より読み手の想像力を掻き立て、伝わりやすくなります。


・文学賞の数が多い

文学賞は、大きなものから小さなものまで本当にたくさんありますので、その分デビューのチャンスも多いということです。

長編や短編など、自分が書きやすい文学賞を見つけて応募すれば、受賞の可能性も上がります。


・デビュー方法が増えてきた

昔は、小説家デビューというと文学賞を受賞することがメインでしたが、最近は「自費出版」をして多くの人に読んでもらい、そこから注目を浴びて本格的に小説家として活動するという方法もあります。

ほかにも、電子書籍をアップロードして多くの人に読んでもらう方法もあり、デビューする方法が増えてきたのはうれしいことですね。



小説家の大変なところ

・書き上げるのが大変

小説は細かい描写をしながら書き進めていくので、書き上げるのが大変だと感じている人が多いです。

特に長編になると、ずっとマラソンをし続けているような感覚で執筆しているので、メンタルが弱いと完成を断念してしまうという人も。

小説家を一度は目指したけれど、作品を完成させられなくて諦めた…という人も多いかもしれませんね。


・執筆作業が孤独

脚本家も、執筆は自宅で1人行うことが多いですが、ひとつの作品をつくることを考えたとき、プロデューサーやディレクター、役者、大道具や美術、監督など、たくさんの人が関わりながら作品作りをしていきます。

小説の場合は、書き始めから完成まで基本的に1人で執筆するのみなので、孤独が辛いと感じるかもしれません。


・すべて自分にかかっている

脚本家がデビューする場合、コンクールに応募する以外にも自分が所属している劇団で脚本を書いたり、師匠から依頼されてチャンスを与えられるケースがあります。

しかし小説家の場合は、文学賞に応募するのも、自費出版をするのも、電子書籍を公開するのもすべて自分です。

小説のスクールに通っていても、講師からデビューのチャンスをもらうということはほとんどないと思われますので、「すべて自分でやらなければいけない」という大変さはあると思われます。



4.「Writer's Door」でプロの脚本家を目指しませんか?

脚本家と小説家には、それぞれに魅力や大変な部分があるということをおわかりいただけたのではないでしょうか。

プロの脚本家としてデビューするにはいくつかの道がありますが、「Writer's Door」ではデビューに向けて幅広いサポートを提供しています。


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