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テレビやYoutubeの企画書を作成するポイントと流れを解説
更新日:2022年2月3日
テレビ番組やYouTubeの動画などの、コンセプトや概要をわかりやすくまとめた企画書は、制作の上で欠かせないもの。
キラッと光る企画書を作るには、どのようなポイントを意識して作成するとよいのでしょうか。
本記事では、テレビ番組の企画書を作成するときのポイントや、実際にプロの放送作家として活躍されている方々の、企画書の作り方などをご紹介しています。
【目次】
1. ウケる?!テレビ番組の企画書とは
2. テレビ番組の企画書を作成するときの10個のポイント
3. テレビ番組の企画書を作成するメリット
4. プロの放送作家のテレビやYoutubeの企画書の作り方とは
5. PTAには秀逸な企画を作る放送作家が多数在籍しています
1. ウケる?!テレビ番組の企画書とは
テレビ番組を作るにあたり、出演者を始め、制作スタッフなどたくさんの人が関わりながら番組作りを行います。
大きな番組になると、数100人ものスタッフが関わることもあるので、その全員が「どういう番組作りをするのか」という点で、同じ認識を持っていなければなりません。
この共通認識を生み出すためにも、企画書はとても重要になります。
ウケる企画書を作るには、何をすればいいのか?
番組作りにおいては、独自の感性やアイディア力が役立ちますが、企画書を作る上ではプロデューサーなどスタッフが理解しやすい内容であることが必須。
また、番組作りにおいて欠かすことのできない要素がすべて網羅されていることも必要です。
2. テレビ番組の企画書を作成するときの10個のポイント
テレビ番組の企画書を作成する際には、番組制作に必要なすべての要素を盛り込む必要があります。
一般的に、必ず入れるべきポイントは以下の10項目です。
企画意図
番組概要
番組内容
コンセプト
実施案
予算
スケジュール
想定させる課題
ターゲット層
予想結果・効果
それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
① 企画意図
「企画意図」には、企画を立案した根拠や、「番組を通して視聴者に伝えたいことは何か」ということをまとめます。
企画書を制作する上での導入文的な意味合いもありますので、そこまで長く、詳しく書かず簡潔に記載すればOKです。
②番組概要
「番組概要」は、番組のタイトルやジャンル、出演者など、番組の雰囲気が大まかにわかるようにまとめます。
概要に応じて、番組のスポンサーに適した企業を検討することもあるため、イメージしやすいようにまとめるのがポイントです。
③番組内容
番組内容では、先の概要よりも具体的なテーマや、コンテンツなどについて細かくまとめます。
「このような雰囲気で、この番組はこんなに面白いものになる」ということが伝わるように、出演者が何をするのか、どんな話をするのかを深く想定して、見た人が完成のイメージを掴みやすい内容に仕上げましょう。
④コンセプト
番組のコンセプトは、概要や番組内容に加えて必要だと判断した場合に作成します。
この番組を通して、どのような層の人が視聴してくれるか、番組のファンがどのくらい作れるかといったことを記載します。
⑤実施案
「実施案」では、番組制作をどのように進めていくかを具体的に提示します。
実施案を書くときのポイントは、「必ず具体化できる」ように書くことと、「若干の変更が可能なゆとりを持たせる」ことです。
実際に実行できない実施案では意味がありませんし、番組制作の上で変更が入ることは多々あるため、多少の変更にも対応できるような実施案を作成することで、柔軟に対応できます。
⑥予算
テレビ番組制作の予算には目安があり、バラエティ番組の場合は300万円前後の予算が相場だといわれています。
番組ごとの相場を意識した予算組みをすることで、企画が通りやすくなります。
⑦スケジュール
企画段階では出演者やスタッフが決まっていないことが多いので、実際にスケジュール通りにいかないでしょう。
しかし、おおまかなスケジュールを想定することで、実際に制作に入ったときにスムーズに制作を進められます。
ある程度のスケジュールを考えて、書いておきましょう。
⑧想定させる課題
「希望する出演者を抑えられない」など、想定されるリスクや課題を考えた上で、回避策をまとめておきます。
実際にトラブルが発生した際にすぐ対処できるので、安心して制作に入ることができます。
⑨ターゲット層
番組概要や内容、コンセプトの部分でターゲット層について盛り込んでもかまいません。
もしも概要や内容にボリュームが出た場合は、ターゲット層という項目をつくり、記載しておくとよいでしょう。
⑩予想結果・効果
企画の内容と並んで重要となる項目です。
番組を見ることで期待できる経済効果や、視聴者に得られるメリットなどをまとめます。
ここがブレてしまうと、企画自体にブレが出てしまうので、しっかり考えておきましょう。
3. テレビ番組の企画書を作成するメリット
テレビ番組の企画書を作成することには、いろいろな利点がありますが、主なメリットは以下の2つです。
企画者の考えやイメージが共有できる
企画書をもとに議論して、番組に繋げられる
企画者の考えやイメージが共有できる
しっかり考えを練って作られた企画書があれば、それを通してプロデューサーやそのほかのスタッフ全員が、番組のイメージを共有できます。
また、自分自身も各項目を深く考えながら立案できるので、企画会議のときにスムーズにプレゼンができますし、その内容がスタッフに伝わりやすいです。
面白い番組になることをイメージできるかどうかは、とても重要なポイントになります。
企画書を通して、そのポイントがよりイメージしやすくなるのです。
企画書をもとに議論して、番組に繋げられる
多くの場合、企画書をもとにプレゼンをして、そこから「もっとこうしたほうが」という企画会議を重ねながら番組作りを具体化していきます。
その大元になるのは、やはり企画書です。
具体化したイメージをさらに掘り下げ、不要な部分は削ぎ落として必要な部分を肉付けしていく。
こうした作業を、企画書があることでよりスムーズに行うことができます。
3. プロの放送作家のテレビやYoutubeの企画書の作り方とは
テレビ番組の企画書を作成する上で、抑えておくべきポイントについてなんとなく掴めてきたのではないかと思います。
では、実際にプロの放送作家はどのようにテレビ番組やYoutube動画の企画書を作成しているのでしょうか?
現在活躍されている放送作家の方々に、お話を伺いました。
①吉田 大吾 さん
企画の作り方や考え方は作家さんが100人いたら100通りの方法があると思います。
僕も多くの作家さんと仕事をさせてもらっていますが、「誰もやっていないものを生み出す人」「とにかく流行を取り入れる人」「昔からの定番企画を現代版にアレンジする人」などなど、いろんなタイプの作家さんがいます。
僕の場合は企画を考える前に「どんな層をターゲットにするのか?」「大まかなテーマは決まっているのか?」「どんな出演者を想定しているのか?」「そのほかに要望はあるか?(制作スタッフや各事務所サイドからの訴求ポイント)」などをリサーチしてから考えます。
そして、リサーチしたものを元にいろんな作家さんから学んだ考え方を参考に『今までにないもの』『流行を取り入れたもの』『昔からの定番をアレンジしたもの』の3パターン以上の企画を考えるようにしています。
ちなみに、自分の弱みは「流行に疎い」ということも自覚しています。
さらに、企画をプレゼンするときに「なぜ、この企画を考えたのか」を説明できないといけないと考えています。
ただ「面白いと思うので」という理由だけではなく、「最近の若い人はこういうのが好きなので」「このタレントさんはこんなこともできると思うので」「こういう見せ方なら成立すると思うので」といった具体的な理由です。
あとは、どこに提出するわけでもない「自分が見たいもの」「こんな番組あったらいいのに」は常にストックするようにしています。
②宮地 ケンスケ さん
企画書を作るにあたって私が一番大事にするのは『番組タイトル』です。
番組を作るとなって、いきなりレギュラー番組がスタートすることはありません。
まず、特番で視聴者の反応を見ます。視聴率や反響があれば次はゴールデン帯で放送、そこでも反響あればレギュラー昇格というのが一般的な流れです。
なので、番組タイトルで「その番組はどんなことをする内容なのか」をしっかり伝えることが大事だと考えています。
私が一番好きな番組タイトルのひとつは、「帰れま10」です。
このタイトルは、ベスト10を当てるまで企画が終了しないというのが瞬時にわかる、素晴らしいタイトルだと思います。
では、こういうタイトルをどう考えたらいいのか。
私は、「ダジャレ」「若者が使う流行語」にヒントが隠されていると思っています。
自分がやってみたい企画を思いついたら、そのタイトルをまずは思うままに書き上げましょう。
その書き上げたタイトルの中に、ダジャレや流行語に落とし込みやすいものをピックアップしてみてください。
企画内容を考える上で、私は「観る層のターゲットを明確すること」も大切にしています。
その企画が、「女子高生が喜んでもらえる」「ファミリー層が楽しんでくれる」と、胸を張って言えることが重要。「なんか面白そうで」はダメだと思います。
私が尊敬する放送作家さんが言っていた、「今の非常識は、未来の常識になる」という言葉。
「賛同してくれる人が2~3割くらいだったのに、数年後にビック企画に化けた」という企画をよく聞きます。
端的にいうと、「番組タイトルはダジャレ」、「企画は2~3割の人にしか理解を得られないバカバカしいのを考える」ということがポイントです。
③ ハシモトコーキ さん
自分が企画を考えるときは、「今、世間では何が流行っているのか?」「世の中の人は何を考えているのか?」ということを、ネットや雑誌、SNSを使って調べます。
YouTubeの流行を調べる時は、急上昇の動画を観て傾向を探るほか、友人との会話もヒントになることがあります。
あらゆる物事に興味を持って、普段は見逃してしまうような情報にも、しっかりアンテナを張ることが重要です。
アイディアを考案する際には、リサーチで得たヒントをもとに、頭の中でアイデアを練ります。
「本当に面白くなるか?」「ブレてはいけない軸はどこなのか?」など、企画書を書き出す前に最低限の基礎を固めます。
また、この時に思いついたアイデアをネットで検索し、すでに類似の企画が世に出ていないか調べるのも重要な作業です。
リサーチとアイディア出しができたら実際に企画書を書き始めます。
文章での情報を重視する場合はワード、写真などビジュアルの情報を重視する場合はパワーポイントを使って作成します。
細かい書き方は人それぞれですが、誰もが一読して理解できるように、簡単な言葉遣いや言い回しを心がけます。
企画書を読んだだけで映像が頭に浮かぶよう意識するため、堅苦しい文章よりも、ラフな口語体を使用することが多いです。
4. 株式会社ピタには秀逸な企画を作る放送作家が多数在籍しています
テレビ番組の企画書作りに悩んでいる人は、ぜひこちらの情報を企画考案に役立てていただけたらと思います。
もしも「面白い番組の企画書を作れる人を探している」のであれば、株式会社ピタの放送作家にぜひご依頼ください。
テレビやYouTubeを始め、「飛び抜けて面白い」企画を立案し、伝わりやすい企画書を作るには、深いリサーチ力と鋭い感性、そして豊富な実績が欠かせません。
弊社「株式会社ピタ」には、ウケる企画を考えられる優秀な放送作家が多数在籍しています。
本記事で紹介している放送作家のほかにも、さまざまなジャンルに精通したスタッフが、クライアント様のニーズに合わせた番組作りをサポートいたします。
また弊社には演出家を含む、さまざまな分野のプロフェッショナルが在籍しております。
それらのスタッフがチームとなって制作を遂行するため、企画から収録、OAまでの流れがとてもスムーズです。
新しい番組作り、面白い番組作りをしたい、企画がほしいとお考えの方は、ぜひ株式会社ピタにお声がけください。
弊社所属の放送作家が、必ずご満足いただける企画をお届けします。
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